40年ほど前、父がこの業界に入ったころは、祖父から「家は夏向きに作れ」と教わっていたそうです。
調べてみたらこの言葉「徒然草」に書かれてるんですね。
寒い冬はなんとか過ごせるが、夏の暑い家は耐えられないと…
書かれたのは鎌倉時代だそうです。
現代においては、夏も冬も考えた住宅造りになって、
当時から比べても住宅造りは、かなり進化していますね。
最たるものが高気密高断熱住宅ですね。
熊田工務店では、高気密高断熱住宅、第1棟目が平成8年でした。
今、郡山市の日和田町にあるイオンが建替えにより、解体されましたが、
解体前のショッピングモールフェスタが開業した年が平成8年です。
この写真が高気密高断熱第1棟目になります。
80坪の広さで、樹脂製サッシ
気密性能は0.6㎠/㎡(父記憶)だったそうです。
断熱性能は不明なので今度計算してみます。
写真で見ても大きいの家だとわかります。
天井に気密シートを張って、
セルロースファイバーの吹込み断熱は今も同じですね。
点検口の深さが浅いかな?とも思いますが…
おそらく断熱材の厚さ15㎝~20㎝かなと思います。
当時にしては高断熱ですね。
くまのすみかは、35㎝なので当時よりも高断熱ですね。
1階の屋根下の断熱材はアキレスボード5㎝×2枚重ねの10㎝です。
1階の下屋は屋根裏が狭いのでこの施工方法にしたのだと思います。
断熱材が10㎝と先ほどの断熱材より薄いですが、この断熱材は、セルロースファイバーの半分の熱しか通さないので先ほどの断熱材より断熱性能は高くなります。
断熱材は熱伝導率と厚さが重要なのです。
今の頭で考えると気密が0.6だと不足な部分はありますが、
このひろさで開口部のほとんどが引違い窓だと考えると
当時にしては、かなり頑張ったと思います。
熊田工務店で0.1㎠/㎡の気密値がとれてる物件では引違い窓がないか、
あっても2~3カ所程度の物件です。
住宅の断熱性能や換気の性能を引き出すためには、気密はとても重要な要素です。
高気密は窒息住宅と言われていた時代から、高気密高断熱住宅を作り続けてきましたが、
高気密高断熱住宅が省エネ、健康、快適性、どれをとっても優れていることは間違いありません。
これからも高性能住宅ビルダーとして住宅の長寿命化や、快適性、省エネ性について日々精進していきたいと思います。
熊田貴宏
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有限会社 熊田工務店のくまのすみかは、
福島県郡山市で注文住宅、リフォーム、リノベーションを施工する工務店です。
高気密高断熱(UA値0.3w/㎡K以下、C値0.3㎠/㎡以下)(断熱等級7)
高耐震(耐震等級3、許容応力度計算による)
高耐久、自然素材でのどかな空間を提供いたします。
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